メキシコ小話


       初夜の明け方…

                   
 

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              写真:(www.diariofemenino.com)

 新婚初夜、二人は明け方になってやっと甘くも激しい愛の営みを終えた。
数え切らないほどの愛撫の後、もうろうとした新郎は、財布から100ペソ(5ドル)紙幣を二枚取りだすと、新婦に渡した。


「ホセ!」カンカンに怒った、新婦は「これは何の真似?説明して頂戴!」と声を荒立てた。


直ちに過ちに気付いた新郎は「ごめん、許してくれ、マリア!」と言い訳を始めた。
「素晴らしい愛撫のあと、すっかり疲れ果てて、うとうととしてしまい、自分が何をしたのかさえ、分からなくなっていたんだ。ごめん、許してくれ」とホセ。


「何をしたのか、分からなくなったですって! ひとを馬鹿にしておいて!」
と新婦は目を吊り上げて、
「私と寝て、1,000ペソ以下しか払わなかった男はあんたが初めてよ。」と怒鳴った。


お後がよろしいようで…