アメリカ小話「スピード違反」
ハイウエイ・パトロール隊員はスピード違反車両を停車させて、運転免許証の提示を求めると、女性は「ごめんなさい、持っていません。飲酒運転で取り上げられました」と言った。
「では車検証を出してください」と警官、
すると、女性:「お見せできませんわ。実は私はこの車の持ち主を殺して車を盗みました。
彼の死体はトランクに入っているわ」とよどみなく答えた。
ショックを受けた警官は直ちに本部に報告して、応援を要請した。
数分後、6台のパトカーがサイレンを鳴らして現場に到着した。
ハイウエイ・パトロール隊長は拳銃を構えながら、慎重に女性の車に近づくと、
「奥さん、トランクを開けなさい」と女性に命じた。
女性がトランクを開けると、中は空だった。
隊長:「これはあなたの車ですか?」
女性:「そうです。ここに車検証があります」
隊長は当惑しながら、「私の部下はあなたは免許証も持っていないと報告したが…」と言った。
「もちろん、持っているわ」と言いながら、女性は免許証を見せた。
「どうなっているんだ、まったく…」と隊長は理解に苦しむと言った表情でヘルメットの上から頭をたたきながら、「私の部下はあなたは無免許のうえ、男を殺して彼の車を盗み、死体はトランクの中に入れた、と私に報告したんですぞ」と言った。
「信じられない作り話だわ」と女性は言った。
そして彼女は「隊長さん、あなたの嘘つき部下は、その上あたしがスピード違反もしたと
言ったのではないでしょうね?」
と女性はまくし立てた。
お後がよろしいようで……