2019年05月
アメリカ便り「ニューメキシコ~アリゾナの旅(2) ゴースト・ランチを…」
ゴースト・ランチをリゾートに変えた白人女性
写真:(www.santafenewmexican.com)
1846~47年に勃発したメキシコと、米国に併合されたばかりのテキサス州との国境問題に端を発した米墨戦争で、米国に首都メキシコ・シティーまで攻め込まれて完敗したメキシコは、1848年に調印されたグアダルペ・イダルゴ条約によって、アメリカにカリフォルニア、ネヴァーダ、ユタ、アリゾナ、ニューメキシコ、ワイオミングとコロラドを1825万ドルで割譲した。こうして、ニューメキシコとアリゾナは1848年に米国の準州となり、1912年、両州はそろって、第47、48番目の州に昇格した。そして、1926年に開通した国道66号線(Root66)のおかげで、サンタフェはシカゴと直結することになり、ニューメキシコ、アリゾナ両州の発展にも好影響が及ぶことになった。
彼女は旅先で多くのカーボーイやインディアンの友人を作る。そして1916に旅先案内人のカーウボーイと結婚、サンタフェ近くのSan Gabriel 農場で暮らし始め、やがて農場を改修して1920年にはゲストランチビジネスを始める。ビジネスは成功して、その顧客にはRockefellers,Archibald MacLeish それにWilla Cather 等、大富豪、人気作家が名を連ねた。しかし29年の大恐慌で一挙に客足が遠のき嘗ての盛況振りは消えて、やがて厳しい経営を強いられることになる。またキャロルの夫が大酒飲みだったこともあり、やがて離婚し、農場も手放すことになる。その大酒飲みの前夫がポーカーゲームで勝って入手し、キャロル名義になっている農場に1931年移る。その農場にゴーストランチと名付け、この景観の美しいランチにアドベコテージ(Cacitas)を作り、東部の富豪や芸術家にサウスウエストの平和な時の流れを提供してランチのリゾートビジネスを再度成功に導くことになる。
1934年そこに現れ住み着くのがかのジョージア・オキーフなのである。しかしここもやがてランチビジネスの活況も薄れる、そこに富豪アーサーパックが現れ、1935年やがてこの地はパックに売り渡し、彼女はコロラドに移住して再婚、旅館を経営する。そして67歳で亡くなるのである。その彼女の葬義にはフォーコーナーズの全てのカーウボーイが雪深い山路を登って参列したと言われている。その様子をDorthy Burnham Fredericks が回想して、 "all the cowboys showed up for her funeral. Allof them.と記している。
「Ladies of the Canyons」で、Lesley Poling-Kempesは、キャロル・スタンレーについて、かつて映画にもなった「アフリカの日々」を描いた作家イサク・ディーネセンの名言を引用している。曰くWomen, when they are oldenogh to have done with the business of being women,and can let loose theirstrength, must be the most powerfull creatures in the world.即ち「女性達は、女性の役目をうまく処理できる年齢になり、自分たちの強さを解き放つことができるとき、世界で最も強力な生き物であるにちがいない。」
それこそ二千メートル昇うちに、蒸留されたアフリカで、大陸を精製した強烈なエキスとでも言うべきものだった。
ー カーレン・ブリクセンー 「アフリア農場」より。
グランドキャニオンデザートビュービジターズセンター ー2275
実はこれ、各地の標高なのである。これまでニューメキシコとかアリゾナ州と言うと、いずれも標高の低い半砂漠地帯で年中暑く、平原に生えているのはサボテン位と思い込んでいた。ところが実際は上記の通り、殆どは標高1500メートル以上の高地で、冬場は寒く朝方の最低気温はいずれも零下になる、マイナス10度近い場所もある事を知り、大変な驚きと共に改めて地域の地理や気候を学び直した。
一笑一若・アメリカ小話「恥ずかしくて、もう二度と…」
熟年の女性が掛り付けのドクターに、夫との性生活について相談しに来た。
ドクター:「ヴァイアグラを使ったらどうです。」
女性:「飲む可能性は低いと思いますよ。アスピリンさえ飲まない人ですから。」
ドクター:「大丈夫。彼のコーヒー・カップに入れるんですよ。気がつきゃしませんよ。
まあ、試して御覧なさい。一週間後、どんな具合か電話して下さい。」
一週間後、女性はドクターに電話した。
ドクターは単刀直入に夫の問題の進展具合を訊いた。
哀れ女性は悲鳴に近い叫び声をたてて、話し始めた。
女性:「ドクター、恐ろしいことでした。身の毛のよだつような悪夢でした。」
ドクター:「一体全体どうしたのですか?」
一息ついて、女性:「先生のご指示通り、彼のコーヒーに薬をいれました。そうでしたよね?
効果は一瞬の間に現れました。夫は目をギラギラ輝かせて、私に飛びかかってきました。彼は手荒くズボンとブリーフを脱ぎ捨てるや否や、テーブルの上にあったコーヒー・カップ、砂糖入れ、スプーンやらを宙に飛ばしました。
そして、私のブラウス、下着類を剥ぎ取り私をすっぽんぽんにして、その場で直ぐさまワイルドで、気狂いじみた情熱的な愛の営みを私にしたのです。テーブルの上ですよ。恐ろしい悪夢でした。恥ずかしかった。」と語った。
ドクター:「何が恐ろしかったのですか。あなたはEnjoyしなかったとでも言うのですか?」
女性:「勿論、満足しました。ドクター、本当の話、あんな素敵なセックスは25年の結婚生活で初めてでした。
でも、恥ずかしくて、もう二度とスターバックスには行けませんわ。」