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アメリカ便り Letters from the Americas 様々なアメリカ&メキシコ事情と両国の小話

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メキシコ小話OK

     ペピート・ショート小話 5連発

 

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    この子がペピートです。

        画像:(https://www.facebook.com)

【蛇足的まえがき】今回はペピート主役のショート小話を集めてみました。ペピートはメキシコ小話の子役として人気が高く、幼稚園児か小学校低学年の男の子と言う設定です。元気と機転が利くことだけが取り柄で、成績が悪いうえにクラスではいつも騒ぎを起こして、先生に怒られている、ませた悪ガキですが、どこか憎めない、いかにもメキシコ的な坊やなのです。

 ペピート主役の小話の舞台は学校か幼稚園が主ですが今回は彼の自宅が舞台になっています。私は多くのメキシコ人と同様に成績は芳しくないが、自由奔放なペピートが大好きです。この5連発は「悪ガキ」が主役ですが、大人にも面白い話ですから、皆さんもペピートから笑いと若さのエネルギーを分けて貰ってください。 
(テキサス無宿記)

 

一笑一若・メキシコ小話ペピート・ショート小話5連発」

 

シャンプー

シャワーを浴びているペピートがママに怒鳴った。

「ママ、ママ、シャンプーが終わっちゃったよ」

「あたしのシャンプーを使いなさい!」とママ。

「使えないよ」とペピート。

「どうして?」とママ。

「ママのシャンプーは乾いた髪用だよ。僕の髪の毛は濡れているもの」とペピート。

お後がよろしいようで…。

 

冷蔵庫のぬいぐるみ

冷蔵庫を開けた、ペピートのママがびっくりして、ペピートに訊いた。

「何だって縫いぐるを冷凍庫にいれたの?」

「北極クマにしたいんだよ」とペピートは答えた。

お後がよろしいようで…。

 

隣人はプロテスタント

ペピートの家の隣にアメリカ人一家が引っ越してきた。5才のペピートがビニールプールで水遊びしていると、隣の同じ年ごろのアメリカ人の女の子が「あたしも入っていい?」と言って、素っ裸で入ってきた。そして、二人は仲良く水遊びをした。

翌日、ペピートは幼稚園の悪友のマリオに「ママが隣のアメリカ人はプロテスタントだけれど、仲良くするのよ、と言ったけど、あんまり違うんで驚いちゃったなぁ。だって、プロテスタントはおちんちん持ってないんだよ」と言った。

お後がよろしいようで…。

 

女の先生を好きになる

ペピートが父親に質問した。

「パパ、女の先生を好きになったことある?」。

「あるとも。男はみんな女の先生に惚れるもんだよ」。

「すると、どうなるの?」とペピートは訊いた。

「いつもダメになるんだ。君のママが直ぐ君を転校させちゃうのでな」。

お後がよろしいようで…。

 

注意力散漫

学校から帰ってきたペピートは、「ただいま」も言わないで、「ママ、ママ、先生が僕は注意力散、何とかって言ったけど、何のこと?」と聞いた。

「ペピート、君みたいな子のことよ。君のお家は一軒先でしょ」と隣のおばさんは答えた。

お後がよろしいようで…。


アメリカ小話

      「妻は毎日違う男と…」

 

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     写真:(https://www/telecinco.es)

【蛇足的まえがき】

女性は三種の顔を持っている、と言われる。恋人、妻、そして母である。

妻となっても毎夜恋人のように情熱的に振る舞ってくれる伴侶を持つ夫は幸せである。大方の女性は「母」になると、子供に掛かり切りになって、夫のお相手は単なる義務になってしまう。すると、夫の「7年目の浮気」が始まる。

 

大体、結婚後数年たつと、夫は「釣った魚には餌はいらない」とばかりに、妻への心遣いがおろそかになることもある。欧米の女性は朝夕の「お早う、お休み」のキスが夫婦円満の要だと信じて疑いない。

「メイクラブ」がなくても、朝夕のキスさえ忘れなければ、妻は穏やかでいられる。

だが世の中には、人妻にちょっかいを出す男性が案外多い。そんなとき、朝夕のキスを忘れる夫は、もうあたしを愛していないと感じる人妻は簡単に「よろめく」のである。

 

「あたしの魅力は捨てたものじゃない」と信じる人妻のなかには夫を見返してやるとばかり、浮気を始めるものが結構いるものだ。「目には目を歯には歯を」というわけである。

今週の小話は、そんな夫婦の悲しきストーリーをお届けしたい。あっと驚く「オチ」がスゴイのですな。では、E N J O Y !!! (テキサス無宿記)

 

一笑一若・アメリカ小話「妻は毎日違う男と…」

「単刀直入に本題に入ります。」と検事は被告人に言った。

検事:「あなたが会社から早めに帰ってくるたびに、あなたの奥さんは見知らぬ男とベッドをともにしていた、とのことでしたね」と訊いた。

 

「その通りです」と被告人は答えた。

 

検事は訊問を続ける。「そして、最終的にあなたはピストルを取り出すと、妻に向けて発砲して死に至らしめた」。

 

「その通りです」と被告人。

 

「私が理解に苦しむのは、その時、なぜあなたは奥さんに発砲する代わりに、

彼女の相手の男を殺さなかったのですか?」と検事は訊いた。

 

「妻を殺すことが最良の解決策だと思ったのさ、毎日違った男を殺すより…」。

と被告人は答えた。

 

お後がよろしいようで…。


メキシコ小話OK

  「さあ、行きましょう、あなた!」

 

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     写真:(https://www.freepik.es/)

蛇足的まえがき】

メキシコの刑務所もヒイリピンの入管施設で特別待遇を受けていた、日本人広域強盗団の首魁たちと同様に金さえ払えば、なんでも出来る。数年前、メキシコ・シティー近郊の刑務所から1.5㌔のトンネルを掘って、脱獄した麻薬シンジケートのボスがいたことは世界的ニュースになった。

メキシコの麻薬ギャングは米国との国境線の地下に百余のトンネルを掘って、コカインを密輸出していることは、周知の事実である。

 

ところで、メキシコの刑務所には、ヒイリピンにもない、「夫婦訪問」という制度がある。これは、模範囚は朝10時から17時の間、細君または愛人と刑務所内の「ラブホテル」並みの部屋で二人きりで過ごせるのだ。こうすると、受刑者のストレスが解消されて、凶悪犯も大人しくなるという、メキシコ独特のシステムなのだ。

さて、小話の主人公もその恩恵にあずかっただろうが、小話の刑務所長は「長期刑受刑者」の家族の弱みに付け込んで、飛んでもない悪さをするのである。

メキシコをはじめとする、ラテンアメリカ諸国では、高級官僚になると、職権を利用して、汚職、セクハラなどは、今でもやりたい放題なのだ。従って、こういうエピソードはあり得るのである。小話としては荒唐無稽で面白いですが…。

(テキサス無宿記)

 

一笑一若・メキシコ小話「さぁ、行きましょう、あなた!」

これはむかしむかしのメキシコの刑務所のことである。独房にいる亭主に彼の若い女房が面会にやってきた。


「久しぶりね。元気?」と女房。


「まぁ、元気に刑期を消化しているさ。子供たちは元気かい?」


「みんな元気よ」と女房。


「猫のチャチャも元気か?」


「元気よ」と女房。


「だが、お前は元気がなさそうにみえるな。どうしたんだい?」と亭主。


「そんなことないわ。だけど40年はいかにも長すぎるわ。そこで、あたし刑務所長に40年の刑期を少しだけでも短くできないか、と相談に行ったのよ」。


「なんて言った、あの糞野郎は?」と亭主。


「彼は出来る、と言ったわ。彼と一回メイクラブするたびに、あなたの刑期を1日短縮してやると言ったのよ」と女房。


「それで、お前は承知したのか?」と亭主。


「もちよ。さぁ、行きましょう、あなた!刑期満了おめでとう!」と女房は言った。


お後がよろしいようで…。


アメリカ小話

 豚飼いになった都会人

 

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   写真:(https://www.reuters.com)

【蛇足的まえがき】 アメリカ小話「豚飼いになった都会人」と同様に豚飼いになった、メキシコ人の友人がいました。友人の名はウンベルト・ロメーロ・ペレスと言って、メキシコ大統領アドルフォ・ロペス・マテオス(195864)の秘書官でした。当時、弱冠35才のウンベルトは、与えられた強大な権限に溺れてしまい、閣僚たちに蛇蝎のごとく嫌われていました。例えば、ロペス大統領の後継者になる、ディアス・オルダス内務大臣は、大統領との会談をウンベルト秘書官から散々じらされた挙句、待つ間にウンベルトは彼に自分の靴をみがかせた、というエピソードがあるほどです。1964年、任期が終わったウンベルトは、その後10年近く、公職からシャットアウトされたのは、身から出た錆でした。メキシコ国立大卒の弁護士はやむなく、故郷のミチュアカン州に戻って、「豚飼い」になったのです。以上は私が本人から直接聞いた実話です。ただし、メキシコの豚飼いは、この小話のアメリカ人とは違って、「冒険的行為」はしなかったことを友人として証言しておきます。では、一笑一若・アメリカ小話「豚飼いになった都会人」をお楽しみください。(テキサス無宿記)


    一笑一若・
アメリカ小話「豚飼いになった都会人」

 忙しくてストレスが溜まる一方の大都市生活に見切りをつけて、根っからの都会人の男は、豚飼いになろうと田舎に移住する決断を下した。彼は12頭の豚と農場と1台のトラックを購入した。

男は地元の獣医師にメス豚が妊娠したことの兆候について質問すると、獣医師は、豚は妊娠すると、泥の上を転がりまわる習癖がある、と教えてくれた。


ところが数週間経っても、泥の上を転がりまわる豚は現れなかったので、男はふたたび獣医師を訪れた。

獣医師は、男に「あなたが数匹のメス豚とセックスすれば、それが刺激になって、他の豚たちもさかりがついて、セックスをせがむようになり、すぐさま飼育場は妊娠した豚だらけになりますよ」と指導したのだった。


男は流石にこの行為を誰かに見られると困るので、すべてのメス豚をトラックに乗せると、人里離れた森の中に分け入って行った。そして、すべての豚と順番に一頭ずつセックスをしたのだった。


だが、1週間経っても泥の上を転がりまわる豚は皆無だった。そこで男は再度豚をトラックに乗せて人里離れた森の中に分け入って、すべてのメス豚と一頭ずつセックスしたのだった。


更に1週間が過ぎたが、泥の上を転がりまわる豚は現れなかった。


すると、男は「これは仕事なんだ」と割り切って、再再度の森行きを決断した。今回はご丁寧にもすべてのメス豚と二回ずつセックスしたのだった。


翌日、流石に冒険的行為で疲労困憊した男は、細君に「ハニー!窓から豚小屋を見て、泥の上を転がりまわる豚がいないかどうか、見てくれないか」と頼んだ。


細君は「いいえ、いないわ。だけどさ、豚はみんなトラックの荷台に乗ってあんたを待っているみたいよ。そのうちの1匹はクラクションを何度も鳴らして催促しているわ」と答えた。


お後がよろしいようで…。


メキシコ小話OK

  ユダヤ式商法

 

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     写真:(https:commons.wikipedia.org)

【蛇足的まえがき】1892年から60年間、ヨーロッパから米国へ渡った移民たちは、アメリカ合衆国のアッパーニューヨーク湾内にある、エリス島にあった、連邦移民局で入国手続きを行った。この間、1700万人がここから米国へ入っていった。

入国した移民を出迎えに来た親族や友人と最初に出会う場所は、キスや抱擁が盛んに行われることから、キッシング・ポイントと呼ばれた。さて、そのさい、最も熱烈に歓迎された民族と最もみじめに迎えられたのは、誰だとお思いでしょうか?最も歓迎されたのは、ユダヤ人たちで、お義理で迎えられたのはイタリア人だった、と言われています。それほど、ユダヤ人たちは強い同胞愛で結ばれているのです。では、一笑一若・メキシコ小話「ユダヤ式商法」を読んで、元気をもらいましょう。(テキサス無宿記)


           一笑一若・
メキシコ小話「ユダヤ式商法」

失業中のユダヤ人が、アラブの暑い砂漠のハイウエイ際で、水を売って大儲けしている同国人金持ちに仕事をもらいに行った。

 

話を聞いた金持ちは、「OK!俺の隣でネクタイを売らせてやろう」

と言った。

 

失業者は「冗談じゃない。この暑い場所でネクタイなんか売れやしませんよ」と口を尖らせたが、

金持ちは「明日になれば分かるさ」と笑って答えた。

 

翌日、水売り場に看板が立った。看板にはこう書いてあった。

「ネクタイ着用のお客さんに限り、水売ります」。

 

お後がよろしいようで……。


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